ぶどう品種「ジンファンデル」のおすすめワイン10選!産地と特徴、合う料理を紹介

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ワイン通にもなると、原料のぶどう品種が購入の判断材料となることもしばしばあります。

ビギナーでもシャルドネやカベルネ・ソーヴィニョンは聞いたことがあるとは思いますが、「ジンファンデル」という品種を耳にすることはあまりないのでは?

そこで今回はあまりスポットされないジンファンデルに照準を当て、ジンファンデルのおすすめワインを10選厳選してお届けします。

この記事を読むと、ぶどうが持つ特徴や国ごとの違い、ジンファンデルワインの選び方がわかります。

ジンファンデル品種でワインを楽しみたい方は参考にしてみてください。

ジンファンデルとは?

黒ぶどう

ジンファンデルとはクロアチア原産の黒ぶどう品種で、カベルネ・ソーヴィニョンやシャルドネなどと同じくワインの国際品種に登録されています。主な産地はアメリカ、イタリア、オーストラリア。イタリアでは「プリミティーヴォ」と呼ばれています。

ジンファンデルは一粒一粒で成熟の度合いが異なり粒の大きさも違います。そのため収穫時期を見極めるのがたいへん困難な品種となっています。

また乾燥に強いという利点を持っていますが、果皮が薄く雨に弱いため、カビやすいという難点もあります。温暖で水はけのよい土地を好むため、アメリカ・カリフォルニアや南イタリアなどの地域でよく栽培されています。

ジンファンデルの特徴

赤ワイン

ジンファンデルを材料にしたワインにはいくつか特徴があります。どんなワインになるのか見ていきましょう。

高品質なワイン

単一畑で栽培されるジンファンデルでは、テロワールを活かした個性的で質が良いワインを生み出すことができます。

ジンファンデルは糖度が高くなる傾向にあるため、アルコール度数がやや高めの赤ワインが造られます。

果皮や種も一緒に絞ったフルボディの赤ワインは、香りが高く重厚感ある味わいが特徴です。長期熟成にも適しているので、しばらく寝かせてから味わうのもおすすめですよ。

ちなみに、ジンファンデルと似た味わいの品種はカベルネ・ソーヴィニヨンがありますよ。

カベルネ・ソーヴィニヨンについて詳しく

赤ワインだけじゃない

ジンファンデルを原料に赤ワインが多く醸されますが、実は「ホワイト・ジンファンデル」というワインも造られます。“ホワイト”と銘打っているため白ワインと思われがちですが、実際にはやや甘口のロゼワインを意味します。

赤ワイン用の品種であるジンファンデルをあえて白ワインの工程で造ると、淡いピンク色のホワイト・ジンファンデルとなります。

1970年代にカリフォルニアでブームとなり、現地で生産されたジンファンデルのほとんどがホワイト・ジンファンデル用に回ったという噂もあります。

ちなみにホワイト・ジンファンデルの生みの親はサター・ホーム・ワイナリーで、人気絶頂となった1975年以降は、毎年どのワインよりも早くホワイト・ジンファンデルの在庫が無くなってしまったのだとか。ワイン業界では社会現象のような出来事ですね。

ジンファンデルのおすすめワイン10選

次に、ジンファンデルのおすすめワインを10選厳選してお届けします。

今回紹介するワイン銘柄はこちらです。

■ サイクルズ・グラディエーター ジンファンデル (アメリカ)
■ オー・ジー・ヴィー・オールド・ヴァイン・ジンファンデル・ロダイ (アメリカ)
■ 肉専用黒ワイン Carnivor カーニヴォ (アメリカ)
■ ベリンジャー・ファウンダース・エステート・ジンファンデル (アメリカ)
■ マーレ・マンニュム”マンモス” ジンファンデル (イタリア)
■ ブエナ・ヴィスタ・ソノマ・ジンファンデル (アメリカ)
■ ウェンテ ベイヤー・ランチ ジンファンデル (アメリカ)
■ ナーリー・ヘッド オールド・ヴァイン ジンファンデル (アメリカ)
■ ベリンジャー カリフォルニア・ホワイト・ジンファンデル ロゼ (アメリカ)
■ ペドロンチェリー ドライ・ロゼ ジンファンデル (アメリカ)

サイクルズ・グラディエーター ジンファンデル

サイクルズ・グラディエーターは、2004年にリリースした比較的に新しいワインブランドです。製造するのは、何度も受賞歴のある醸造家アダム・ラザール。

ジンファンデルの特徴を最大限に引き出し、よく熟れたブラックベリーの香りと、スパイスのニュアンスが感じられます。

果実味の骨格がしっかりしており、飲みごたえのある味わいが特徴。

スパイシーな料理や、癖のある食材とも相性が良く合います。ペアリングするなら、ラム肉や燻製料理がおすすめです。

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おすすめペアリング
ラム肉 カレー 生ハム
ラム肉の記事はこちら カレーの記事はこちら ハムの記事はこちら

オー・ジー・ヴィー・オールド・ヴァイン・ジンファンデル・ロダイ

カリフォルニアの大手オーク・リッジ・ワイナリーが手掛けるジンファンデルの赤ワインです。

ジンファンデルの名産地ロダイ地区で植えられた樹齢50年以上のぶどうを使用し、ぎゅっと凝縮した果実味と口当たりしなやかな味わいが特徴。

口に含むと、甘酸っぱいベリーの香りが鼻を抜けていきます。

ペアリングは、赤身肉を使ったビーフステーキなどが相性抜群。ガッツリ食べたい時におすすめなワインです。

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おすすめペアリング
ステーキ いちご ハンバーガー
ビーフステーキの記事はこちら いちごの記事はこちら ハンバーガーの記事はこちら

肉専用黒ワイン Carnivor カーニヴォ

肉料理が好きな方のために開発されたジンファンデルの赤ワインです。あらゆる肉料理との相性が良く、お肉料理と合わせて飲みたい方にぴったり。

ロダイ地区の高品質なジンファンデルを使用し、肉に負けない力強い味わいとスパイスのアクセントが楽しめます。

渋みはまろやかなので、初心者にも飲みやすいワインです。

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おすすめペアリング
ステーキ ハンバーグ 角煮
ビーフステーキの記事はこちら ハンバーグの記事はこちら 角煮

ベリンジャー・ファウンダース・エステート・ジンファンデル

長年高い技術力と、優れた品質で多くのファンを魅了するアメリカのベリンジャー・ヴィンヤーズの赤ワインです。

ジンファンデル品種を主体に、チェリーの香り、やさしい口当たりと長い余韻が楽しめる味わいに仕上げられています。

高級ワインの取り扱いが多いベリンジャーのなかでも、リーズナブルな価格となっているので、有名ブランドのワインが飲みたい方におすすめです。

ペアリングは、シンプルな味付けの料理と合わせてみてください。ワイン自体やさしい味わいなので、塩味の焼き鳥がよく合いますよ。

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おすすめペアリング
焼き鳥 ローストポーク チョコレート
焼き鳥の記事はこちら ポークソテー チョコレートの記事はこちら

マーレ・マンニュム”マンモス” ジンファンデル

イタリアのジンファンデル名産地プーリア州で造られる赤ワインです。

手掛けるのは、マーレ・マンニュム社。ぶどうの自社栽培にこだわり、リーズナブルな価格で最高な品質を目標にワイン造りが行われています。

こちらのワインはオーク樽で8か月じっくり熟成させることで、樽のアロマとリッチな味わいが魅力。口に含むと濃厚な果実味が広がり、贅沢な気分にさせてくれます。

お手頃な価格で、熟成感を楽しみたい方におすすめなワインです。

飲みごたえがしっかりしているので、ペアリングはグリル料理と合わせてみてください。

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おすすめペアリング
ビーフステーキ グラタン ソーセージ
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ブエナ・ヴィスタ・ソノマ・ジンファンデル

カリフォルニアで最古のワイナリーとして知られるブエナ・ヴィスタの赤ワインです。

ぶどう栽培に適しているソノマ・カウティ地区に位置し、涼しい気候を生かした自然に近いワイン造りが行われています。

鼻に近づけると、珈琲と木いちごのニュアンス。ほどよい酸味と、タンニンがバランスよく調和されています。

価格は3,000円前後で、自分へのご褒美に飲みたい日にいいでしょう。

ペアリングは、アクセントとなる複雑味のある料理が相性抜群。合わせるなら、ラム肉、香草焼きがおすすめです。

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おすすめペアリング
ラム肉 白身魚 アヒージョ
ラム肉の記事はこちら 白身魚の香草焼き 魚介のアヒージョ

ウェンテ ベイヤー・ランチ ジンファンデル

1883年から代々家族でワイナリーを営む「ウェンテ・ワイナリー」が造るジンファンデルの赤ワインです。

所有する1200ヘクタールの畑から採れたぶどうを使用し、醸造から瓶詰、出荷まで一貫して自社で行うスタイル。そのため、細かい所まで管理が行き届き、良質なワインが造られています。

使用するジンファンデルは、サンフランシスコ港の近くに位置するリヴァモア・ヴァレーで採れたもの。約1年以上フレンチオークとアメリカンオークで熟成させ、フルーティで複雑味のある味わいに仕上げられています。

同じ熟成物のチーズと相性が良く、まったり飲みたい時にもってこいなワインです。

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おすすめペアリング
チーズ もも ハム
チーズの記事はこちら 桃の記事はこちら ハムの記事はこちら

ナーリー・ヘッド オールド・ヴァイン ジンファンデル

「アメリカン・ワイナリー・オブ・ザ・イヤー」など、これまで様々な受賞を果たすアメリカ「デリカート・ファミリー・ヴィンヤーズ」の赤ワイン。ぶどうの収穫は手摘みにこだわり、伝統的な手法による丁寧なワイン造りが評判です。

名産地ロダイ地区のジンファンデル品種を使い、香り、味わいともにボリュームのあるワインに仕上げられています。

ほのかに香るバニラのニュアンスが魅力で、初心者の方も親しみやすい味わいです。

ペアリングは、ワインの香りと味わいを引き立てるシンプルな食材がおすすめ。ローストビーフや野菜スティックなどと合わせてみてください。

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おすすめペアリング
野菜スティック ローストビーフ チキンステーキ
野菜スティック ローストビーフ チキンステーキ

ベリンジャー カリフォルニア・ホワイト・ジンファンデル ロゼ

こちらは、先ほど紹介したベリンジャー・ヴィンヤーズが製造するロゼタイプのジンファンデルワインです。

通常のジンファンデルワインに比べ、弾ける炭酸とフルーティな味わいが楽しめます。ジンファンデル特有の酸味と渋みが苦手な方にも飲みやすいのが特徴です。

価格は1,000円前後とお手頃なので、女性の方やお酒が苦手な方はまずこちらから試してみるのもいいかもしれません。

ほのかな酸味は、酢豚やマリネとよく合いますよ。

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おすすめペアリング
酢豚 梅きゅうり カルパッチョ
酢豚の記事はこちら 梅きゅうり 白身魚のカルパッチョの記事はこちら

ブラック・リッジ ホワイト・ジンファンデル 

カリフォルニアの「ブラック・リッジ」が手掛けるジンファンデル品種を単一で造られたロゼワイン。ブランドの立ち上げに、ワイン界の重鎮ジム・ヤークスが監修を務めています。

ジンファンデルのチェリーを連想させる香りと、ほんのり苦い後味が口内をすっきりとしてくれます。軽すぎず、重すぎず、いきいきとしたフレッシュな味わいが特徴です。

様々な料理とよくマッチするので、自分で飲むのはもちろん、パーティーや手土産にも喜ばれるでしょう。

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おすすめペアリング
ハム シーザーサラダ パスタ
ハムの記事はこちら サラダ パスタの記事はこちら

ジンファンデルの代表的な産地

ジンファンデル_畑

先ほどカリフォルニアや南イタリアでも栽培が行われていると述べましたが、実は全く同じ品種であっても、栽培される地域ごとに持つ性質が異なってきます。

このように、土壌ごとに味が違うことができるのもジンファンデルならではの魅力です。

今回は代表的な産地イタリアとアメリカ・カリフォルニアの特徴について紹介します。

イタリア

イタリアでは、ジンファンデルと呼ばずにプリミティーヴォと呼びます。保護地理表示ワインにあたるIGPクラスのワインに使われることが多いです。

温暖な気候下で栽培されており、ワインは強い酸味、そして濃厚な味わいが特徴となっています。

価格帯は1,000円から3,000円前後で、しっかりとした果実味を味わいたい方におすすめな産地です。

イタリアワインについて詳しく

アメリカ・カリフォルニア

一方でカリフォルニア産のジンファンデルは、プリミティーヴォほどの酸味はありません。

ナパヴァレーなどの寒冷地で育ったものはチェリーやラズベリーのような果実味、温暖なソノマカウンティーで育ったものはベリーを思わせる風味とペッパーのようなスパイシーさを持ち合わせています。

価格帯は1,000円から5,000円まで幅広いラインナップが魅力で、色々飲み比べたい方におすすめな産地です。

カリフォルニアワインについて詳しく

ジンファンデルワインの選び方

グラスワインとボトル

おすすめなジンファンデルワインを紹介しましたが、どういった選び方をしていいのか分からない方もいるでしょう。

そこで、ジンファンデルワインの選び方を紹介します。

味わいで選ぶ

ワインを選ぶ際に、もっとも決め手になるのは味わいでしょう。難しく考えずに、まずは自分の好みに合わせてみてください。

ジンファンデルで造られるワインは、赤ワインとロゼワインがあります。

赤ワインの場合は、味わいの指標となるものが「フルボディ」「ミディアムボディ」「ライトボディ」です。

より濃厚でしっかりとした味わいが好きな方はフルボディ。軽やかでライトな飲み心地を楽しみたい方は、ライトボディがおすすめ。

また、爽やかな風味や、炭酸が好きな方はロゼワインを選んでみてもいいでしょう。

黒ぶどう品種について詳しく

産地で選ぶ

ジンファンデルワインのもう1つの選び方が、産地です。

前述したように、同じジンファンデル品種であっても、栽培される地域によって個性が異なります。

酸味を楽しみたい方はイタリア、スパイス感のある香りが楽しみたい方はアメリカといったように、産地にも注目してみてください。

料理で選ぶ

最後に、楽しみたい料理でワインを選ぶ方法です。通常ワインに合わせて料理を用意する方が多いのですが、実は料理に合わせる楽しみ方もできます。

例えば、前菜のような軽めの料理に合わせたい方は、タンニンが控えめな物を選びましょう。

一方で、ガッツリとしたメインディッシュを楽しみたい方は、飲みごたえのあるジンファンデルワインを選んでみてください。

ペアリングについて詳しく

まとめ

今回はぶどう品種「ジンファンデル」を深掘りしました。

アメリカ産ジンファンデルとイタリア産プリミティーヴォのDNAが同じであると判明したのは、1990年代とつい最近のことだそうですよ。

銘柄でワインを選んできたという方は原料にも目を向けてみてはいかがでしょうか?きっと今まで以上にワインの世界が広がるかもしれませんよ。

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